色々なお寺にお参りに行かせていただくと、色々な仏像にお会いできます。
一つ一つの仏像は、色々な教えが込められて、作られています。
浄土真宗の仏様は「阿弥陀如来様」です。
色々な阿弥陀如来様を表した仏像が有りますが、浄土真宗の阿弥陀如来様は立っておられます。
立っておられる仏様と座っておられる仏様がありますが、違いは有るのでしょうか?
やはり考えの違いが有って、形の違いとなったのでしょう。
仏様は、仏となるにあたって、ご自分の国をおつくりになられます。
「浄土」と呼ばれる物です。仏のおつくりになった国を「浄土」と呼ぶのです。
色々な仏様がおられるから、色々な「浄土」があります。
阿弥陀様の国は「極楽浄土」と呼ばれます。
仏様がたは、ご自分のお作りに成った、浄土でどっかりと腰を落ち着け、迷える私達、例えば人間の私達をお救いくださいます。
それは、ご自分が悟りをひらかれた時の、ゆるぎないお姿を示しています。
どのような者でも救うぞの姿なのでしょう。
また別に立っておられる仏様もおられます。
何故立っておられるのでしょう。
それは、迷える者のもとへ、仏様自らが出向いて行き、救いの手を積極的に差し伸べる、いても立ってもいられない、仏様の気持ちを表したもです。
つまり立っておられる仏様は、仏様側からの救いの気持ちをより多く表しているのです。
浄土真宗の教えは、「他力」の教えです。「他力」というのは「仏様の力」すなわち「仏様の願い」のことです。その「ねがいによって、我々が救われていくという教えですから、仏様は立っておられるのです。
仏様の側から救うぞの気持ちを表した仏像では、体が前傾したものや、片足が少し前に出たものがあります。いずれも、救いに今行くぞっという気持ちを示したものです。
このように仏像も色々な意味を込めて作られており、それを考えながら仏像をご覧になるのも仏教理解の一助となるのではないでしょうか
つまり
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