年回忌法要をなぜするのか　　次ぎの３つの意味があります

１．仏様の前で手を合わせ「南無阿弥陀仏」というため
２．「お亡くなりになってから○○年たった
　　　○○年の間、私はどのように生きてきたのか」　それを考えるため
３．「この先自分はどのように生きていくか」をかんがえていくため

決して、「ボンさんを呼んで、亡くなった人がいいところへ行けるように、拝んでもらう時」

ではありません

キリスト教で一番えらいのは？
神でしょう
イスラム教で一番えらいのは？
これも神でしょう
どちらも唯一絶対の神です　つまり一人の神なんです
仏教で一番えらいのは？
そりゃあ仏様でしょう
でも仏様って何人もいるんじゃあないですか？
釈迦如来　阿弥陀如来　薬師如来　大日如来　・・・・
仏様というのは「覚者」という意味です
気付いたんですよ。もともと存在する「真理」というものに
「真理＝法」というものはもともと存在していて、それを理解したものを「仏」と呼んだんです
だから、理解したもの、気付いたもの、悟ったもの　み〜んな仏様になれるんです

もし真理が分かったり、理解できたならなんと素晴らしいことか
その真理に沿った生き方をすればいいのです
今までの人生を見つめる時も、理解した真理に照らしてみると
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「　ウン〜　　ベリー　グー　　な人生だ！」

であったり、今後の人生をどう生きるべきか？・・・・・　　そう！あの真理に沿った生き方を〜！

でも残念ながら人間はその「真理」が見えない
人間が真理だと思っていることは意外に大はずれのことが多い
（中には大当たりのこともあろうが）
ではどのようにしたらその真理が分かるか
そりゃあなた！真理を理解したものに聞くのが一番でしょう

この人間界で唯一仏様となって姿を現されたのはお釈迦様だけです
そのお釈迦様がおっしゃった
「阿弥陀仏という真理がある」と
ここでは「阿弥陀仏＝真理」と考えれば理解しやすいでしょう
この阿弥陀仏について書かれた本があります
「仏説無量寿経」というお経です
このお経のエッセンスは何かというと
「四十八願」という部分です
阿弥陀仏が真理を示すために、四十八個の願いとして表現された部分です　　　
そしてこの四十八個の願いの中でも最も重要で、一つの願いとして帰着されたのが
「第十八願」と呼ばれるものです
カラオケに行くと「ヨッ！十八番！」って言うじゃないですか　あれですよ
この「第十八願」もなかなか難しい？
え〜い　たった一つの言葉で表現しましょうこの「第十八願」を
これが「南無阿弥陀仏」ということになるんです　「お念仏」ということになるんです

初めから　 「南無阿弥陀仏に照らした人生」　なんていうと　なんじゃそりゃ??　となりますが
　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　「第十八願に照らした人生」
　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　「四十八願に照らした人生」
　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　「仏説大無量寿経に照らした人生」
　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　「阿弥陀如来に照らした人生」
　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　「真理に照らした人生」

「真実に照らした人生」＝「お念仏の人生」ということになります。
信仰の問題に、理詰めの話は良くないのは十分承知しておりますが、このようになります　
　 　 　　　　　　　　　　　　　　〜１の話〜

また仮に、あなたが親戚の家に電話して
「今度の日曜私の家に来て、お仏壇に手を合わせて下さい」　と言ったとしましょう
「なんで？」
「たまにはお仏壇に手を合わせてもいいでしょう?」
「忙しいのにそれは無理ですわ〜」　と言われるのが関の山　でももし・・・
「今度の日曜、親父の法事するので、来てください」と言うと
「え〜　今度の日曜？　まあ何とか時間作るわ〜」となり　やっとのことで
　　　　　　　「南無阿弥陀仏・・・」　となるのでしょう
人の死という重大事がない限り、私達は仏様の話を聞けないのですね　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜２の話〜

いずれの話も、不確かな、弱い私達が、真実に出会うためのものであると言うこと
ご理解いただけましたでしょうか
そうなんです！　年回忌法要は死んだ人のためのものでは無く、

　　　　　生きている私共のためいおこなうものなのです

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