ドクターボンズのひかり ≪新3月≫

 高校入試、大学入試、就職活動、人事異動と新たな自分の居場所を模索(もさく)されている方が多い季節です。「早くはっきりさせたい!」と思われている方も多いでしょう。このような宙ぶらりん(?)の時期は精神的にもストレスのかかることが多いようですが、まだ人生の選択肢があるということです。一旦選択肢を選んでしまうと、その道を毎日進んでいくしかなくなります。年齢を重ねるということは、このような選択を繰り返していくということでもあります。別の言い方をすれば、選択肢がどんどん無くなって行くという事でしょう。しかし一旦進みだした自分の道は誰も代わりには歩んでくれません。それ故、岐路に立った時、迷うこと、悩むことも多いでしょう。
 人生の道を自らの力で正しく選び取ることは不可能と言ってもいいのではないでしょうか。どれが正しく、どれがベストなのかわかりません。
 仏教というのは、このような岐路に立ったとき、「仏の教えに照らしてみなさい」と教えているのです。仏教は一人や二人の人生経験からのアドバイスではありません。「真理」とされるものを何万、何十万という人々が検証してきたものです。しかしこの仏教のアドバイスも、その場になってあわてて聞こうと思っても、聞くことはできません。まして自分の事をよく知ってもらっていない人のアドバイスなんかを、あわてて聞いても、あまりあてにはなりません。(テレビに出てくる人生相談など役に立ちません)
 普段から仏様のみ教えを聞き、自分と仏様との会話の中から出てきた、自らのアドバイスこそが最も良いアドバイスであり、最も正しい選択基準なのです。
 普段からの仏様との会話、ご縁を大切にしましょう。

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