ドクターボンズのひかり ≪2月≫

研修のため、一週間京都に行ってきました。研修内容もよかったのですが、それ以上にすばらしく思えたのが人との出会いでした。筆記試験、法話の実地試験などもあり、結構ストレスを感じる研修です。そんな研修に自主的に来られる方々は、真面目に浄土真宗のみ教えを学ばせて頂こうとする僧侶ばかりでした。一週間の泊り込みですから夕方から夜遅くにかけては、同室の方々と勉強をしながらも、色々なお話をさせていただきました。

『お寺と何の関係も無かったのに、お寺が嫌で家を出たお寺の娘さんと結婚。後ご縁が重なり、僧侶となった方』

『お寺を飛び出し定年退職まで企業に勤めていたが、ご門徒さんゼロから新たなお寺を作っておられる方』

『小学校の校長先生を長年勤め上げ、御法話のやり方を一から学ぼうとされている方』

『龍谷大学の大学院博士課程を終了後、宗学院(本願寺の教学を学ぶ専門機関)を出られた、いわば浄土真宗の教学を学ぶエリート(?)』 などなど。

色々な人生を背負ってこられた方ばかりでしたが、唯一共通していたのが、
皆お念仏の道を歩まれておられるということでした。お聞かせいただく
それぞれの人生は、皆困難を抱えての人生です。しかしそのような苦難
多き人生でも、それらの苦難を乗り越えていける力強い生き方が、お念
仏の中にあるということを、しみじみ知らされました。
「なぜ私だけ?」
と人は思いがちです。しかしそのような思いを乗り越え、ひたすら前を
向いて歩んでいける、そのような方ばかりでした。研修内容もよかった
のですが、お念仏を、生きる基本とされておられる人たちとの出会い、
本当にすばらしいお出会いでした。

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